飼い慣らされておいで

ああ、大変だ。
まるで切望してたかの様に
雲が固まって落下。


逃げる場所もないのに
焦ることもなく歩みを進めて
転がる石ころなど全て蹴散らして


履かないと誓った中庸の取れないサンダルも
妙にこの両の脚に合致してしまった。


ああ、そうか。
これまでの全ての苦しみはこの今現在の為なのだろう。
脚に残った靴擦れが
無駄に出来たものなどではないと
声を出す。


私はまた、歌い出すのだろう。
泡沫、泡沫。


6月6日は豪雨 のち 晴れ