2010-01-01から1年間の記事一覧

飼い慣らされておいで

uta

ああ、大変だ。 まるで切望してたかの様に 雲が固まって落下。 逃げる場所もないのに 焦ることもなく歩みを進めて 転がる石ころなど全て蹴散らして 履かないと誓った中庸の取れないサンダルも 妙にこの両の脚に合致してしまった。 ああ、そうか。 これまでの…

知らず知らず。

近づいてくるだなんて知らないわ。

uta

余ったように感じる血液を絞りだして憤慨 僕が死んで預かり生まれた日が近づいてくるという 妙な首の後ろの違和感。 この日に失い、そして、書き加えられた記憶を 引き摺り出してはひた隠しにして 目玉を青く染めるために空の元へ走る 手の甲に出来た傷が連…

生きた 空 海 そして雲

蔑むという、残酷さよ

uta

本人を思いやらない批評というものは冷たく鋭い。 それをシラズカシッテカ。 自分を確立する業とする者がいる。 どうしてか。 他人を蔑むことでしか、自分を安心させられるものがないのかもしれない。 哀れなり。 さあ、鏡を除こうか。

そうだから 昇り詰めて あでゅ

uta

また、 イメージの庭には何も無い と 君はいう 困ったような顔をして 何処まで行くのだろう 行動に移せと解釈した僕に それはだめだよ、と 訳も言わずに悟した事が 今更になって知り惑うなど 夢にも見ない 途方に暮れた先にいるのは 必ず君のあの声と そして

お空と同じ真っ青な視界へと繋がる道

uta

幾度となく額を打ちつけてすら

儘ならぬ指先を 勝手気侭に切り裂いて 愛しかった秋風がニヤリホクソエミ 目玉を突き刺して引き返しては狙いを定め また視線を合わせ立つ君が溢れ出る赤が止まる事が無いといった腕も アスファルトでひしゃげたといった腕も 胃酸で焼け焦げているといった手…

多分、私より強い思いのあの手に恐怖している

uta

不意に訪れる喧噪に呼吸器の機能を奪われたり そんな浮世など蹴散らしてしまえ もし良かったら、清掃はわたくしが遣りますよ等と 口を吐いてしまったりしないように 細心の注意を払う。 汚い手が余計に汚れて見える。 激しい雨に打たれても 流れ落ちてゆかな…

浚うのは

限りなく近い掌と

uta

数え切れない群青が 腹を切り裂いて遠のいていく お前には合わぬ その 色彩 そう耳元で囁いて 流れ出る酸化した爪を 嘲笑い過ぎ去って 勘違い塗れ その 脳髄 あゝ、何とでも仰るが善い 見世物の真よ 唯 其れだけの 躰であること 狂気なるほど感じるのは我が…

全ては過ぎ去っていくのであろう

旨かろう易かろう

命とは、もともと他者を食らうシステム。あなたの幸福と世界の幸福は両立しない。

去らば

此処ぞとばかりに吐く台詞というものは、何とも陳腐なものに終わる。 あらゆる物を詰め込んだと思った言葉は、 直、其処を転がる石ころとしてしか残らないときが多い。 自分の言葉が伝わらないというのは、真にもどかしいものだ。 裏腹、裏腹。 思惑とは違っ…

自由とかそういうものはイラナクテ

仕留め様と構えた325ほかして 弾装備もほかして 矛を己に向けたらば そうしたら 解放人間になれるかしら 密かに葬られた土中に 涙垂らすしか出来ない僕を 貴方は見逃したりしないでしょう 僕はまだ解放人間じゃないんだ。

軽く焼ききれば好いのであろう

uta

全てが遅い そう云う事ならば 分かっている。 去れど現実 零れて逝ったあの重みが ただ ただ 一本の紐に 掛かって降ろす事が出来ない。 まだ唄は唄える 目玉を青くして 表情の無くなった君の向こう側の 青い空に向って 叫ぶ。

気がつくならば遅めの朝に。

何事を思って姿を変えた。 何事を思って涙を抑えるか。 何事を思って素顔で構える。己の瞼を焼き切って全てを見る勇気を。 空々しい空に目玉を染める前に 限りない現実を。想像の庭にはナニモナイと云うのに。ナニヲマッテイルノ。鬱血して 膨れた舌の 君へ。